バニラビーンズとは
中南米原産 ラン科バニラ属のつる性草本の果実鞘。
主要産地はマダガスカル、インドネシア等。
バニラの起源
現在のメキシコ湾岸地域の先住民であるトトナコ族がバニラを栽培し、 神聖な儀式や医療に用いていたとされています。その後、アステカ族の手に渡り、カカオにバニラを入れた飲み物、“ショコラトル”として広まったとされています。16世紀初めの大航海時代にスペイン人がカカオと共に持ち帰ったことで、その甘い香りはたちまちヨーロッパの貴族たちを魅了しました。しかし、その栽培はメキシコ以外では極めて困難とされ、非常に貴重なスパイスでした。
近代のバニラ
19世紀初頭にはフランスがブルボン島(現在のレユニオン島)にバニラの苗を持ち込みました。レユニオン島周辺には花の受粉を媒介するミツバチがいないため、人の手に頼る必要がありましたが、当初は方法が確立されていませんでした。ところが、当時12歳の奴隷の少年エドモン・アルビウスが確実な人工授粉の方法を発見したことで生産が可能になりました。 マダガスカル島、レユニオン島、コモロ諸島で収穫されたバニラビーンズは同品種、同様の製法で作られることから総称してブルボンバニラと呼んでいます。
マダガスカル
マダガスカルでは東部と北部の「バニラ・コースト」と呼ばれる熱帯地域に集中していて、その中でも北東部のインド洋に面する都市サンババのバニラは品質が良いとされています。生産プロセスは伝統的なブルボン工法に習っています。
貴重な収入源のため、栽培途中で盗難などに合わないよう、鞘の1本1本に生産者の識別マークを刻印しているところも多く見られます。
Bourbon Vanilla
マダガスカル産
ブルボン種
学名:V.planifolia(バニラ・プラニフォリア)
バニラの王道ともいえる甘くふくよかで熟成感のあるフレーバーは、乳製品やカスタード、カカオの香りをより一層引き立てます。
香りの秘密
Vanillin(バニリン)
バニラに共通する主要な芳香成分で、スパイスではクローブにも少量含まれる。
時折、バニラ表面にバニリンが結晶化したものが白く針状、糸状に付着し、光に当てるとキラッと反射するように見える。
商品情報
GABAN®
ブルボン種バニラビーンズ
原料原産地:マダガスカル
容量:10本
賞味期間:2年
インドネシア
タヒチ種バニラはフランス領ポリネシアに固有の品種で交配種とされますが、起源は不明なところも多く諸説あります。タヒチ産のタヒチバニラは生産量が極端に少ないため、現在はインドネシアをはじめとする周辺諸国でも栽培されています。
インドネシア各地ではブルボン種、タヒチ種共に栽培を行っていますが、タヒチ種はブルボン種に比べ、花や葉は細く、茎もほっそりしています。
Tahiti Vanilla
インドネシア産
タヒチ種
学名:V.tahitensis(バニラ・タヒテンシス)
華やかな甘さとスパイシーなアニスが重なり合う奥行きのあるフレーバーは、フルーツやお酒を使ったスイーツに新たな彩りを添えます。
香りの秘密
Anis(アニスアルデヒド)
タヒチ種はバニリンに加え、セリ科のスパイス“アニス”に代表される甘い香りをあわせ持つ。
アニスの芳香成分にはアネトール、アニスアルデヒド、アニス酸などがある。
商品情報
GABAN®
タヒチ種バニラビーンズ
原料原産地:インドネシア
容量:10本
賞味期間:2年
バニラ製造方法
パティシエやショコラティエがこぞって使う、魅惑の香りは多くの人の手と長い時間をかけて生み出されます。
各国のバニラはこの工法を元に、品種や気候に合わせて調整されています。
1受粉
開花した日の早朝に、専用の細い棒を使い手作業で受粉させる。
一日花のためチャンスは一度きり。受粉できなかったものは、夜には落花してしまう。
2収穫
受粉後さやが育ち始め、この時点では“グリーンバニラ”と呼ばれ、バニラ特有の甘い香りはなく青臭い。約9ヶ月目から収穫開始するが、タイミングを見極めるのが大切。
3キュアリング ボイル~発酵
お湯でボイルしてさやの生育を止めた後、ブランケットや木箱で包んで蒸らし、酵素活性を促進する。緑のさやが茶~黒色に変化していく。
4キュアリング 乾燥~熟成
天日乾燥と屋内保管を繰り返し、ゆっくり発酵・熟成、水分を蒸発させていくことで徐々に甘い香りが漂う。さらに屋内で日陰乾燥、熟成を促し“バニリン”を引き出す。完成までに約3か月。
5選別
水分、外観、香りを1本1本チェックし、各グレードに選別、長さ毎に束ねる。
※画像はイメージです。



